映画小僧の偏見映画研究

ただの映画好きによる映画研究

キングスマン特集

ウォーキングデッドのシーズン8が最近の楽しみです。

 

本日はこれ。

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キングスマン

 

ブログタイトルに特集ってついてますが、なんで特集かというとそれはこれも見たからです。

 

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キングスマン ゴールデン・サークル」

 

キングスマンの続編です。

日本では2018年1月5日に公開予定のキングスマンの新作を海外で一足先に見たんで、これもちょっと紹介しようかなと。

 

キングスマンは公開当時からずっと気になってたんですけど、なぜか劇場で観てなくて、先月海外で公開されると聞いて急いで1作目のキングスマンを観たんですけど、

 

かなり良くできてます。

 

今のスパイ映画といえば、
・王道のミッションインポッシブル、
・シリアス路線の007(ダニエルクレイグ以降)
の2巨頭だと思うんですけどキングスマンが割って入りました。


で、キングスマンはどういうスパイ映画かというと、これは劇中で答えを言ってるんだと思うんですよ。

”スパイ映画は好きか?”

”最近のはシリアスであかんけど、昔のは良かった。あの現実離れした感じが良かったんや”

”昔のボンド映画やな”

とこんな感じのシーンがあるんですけど、まさにこの昔のボンド映画をオマージュしてるんですよ。

実際にキングスマン出てくるいろんな設定は、昔のボンド作品から受け継いでたり、進化して登場してるのが結構多いんですよ。

特に武器はほとんどそうで、例えばキングスマンで靴から毒付き仕込みナイフが出てくるんですけど、1963年のボンド映画『007 ロシアより愛をこめて』でこれがでてきます。

ぼくも全然把握しきれないぐらいそういうオマージュがこの映画各所に散りばめられてます。

 

つまりキングスマンは絶対現実ではありえなそうなスパイ兵器、殺戮武人みたいな敵とかが出てきた1960年代から70年代のスパイ映画全盛期の要素を復活さしてるわけです。

この荒唐無稽がキングスマンの醍醐味になっていて、とにかく楽しいスパイ映画になってます。

 

しかもただのオマージュ映画ではございやせん。

舞台をイギリスにした事がさらにこの映画の格を上げてます。

ちゃんと昔のスパイ映画を継承しながら新しいものに仕上がってるんですよ。

これが素晴らしい結果を生んだんじゃないかと思います。

 

あと何と言ってもキングスマンのキーワードでもある”紳士”。

イギリスといえば紳士ですよね。

キングスマンはこの”紳士”をすごく追求してます。

イギリスていうのはアメリカの貧しさとはまた違う労働者階級という貧しい層があって、その層の若者達は強固な階級社会の中で上にいけるチャンスがなかなか無いんですよ。

だからこそハリーのセリフが響く。

”伝統を正しく継承するのは君や。貴族ちゃう。生まれじゃなくて、学びと、内面の気高さこそが紳士をつくるんや”

熱いですよね。

 

セリフでいうと、キングスマンでも1番印象に残る、

”Mammers Maketh Man”
直訳するとマナーが人を創るという意味ですが、makethってどういうことや?と思って調べたらイギリスで昔の言葉だそうです。

”Mammers Maketh Man”というのは昔からあることわざみたいなもんで、「生まれ」によって人が形成されるのではなく、マナー(立ち振舞い)によってその人が形成されるのである、ということを説いた言葉らしいです。

まあーこのシーンがかっこいい。

このシーンの音楽もテンションが上がるんですよ。

 

そしてあの英国風のスーツ。

まさに紳士ですよ。

劇中で主人公がスパイの訓練を受けるとこの格好もイギリス仕様になっていて、細部までこだわってる。

とにかく衣装がかっこいい!というか様になってます。

 
まだまだいいとこあります。
僕が男だからでしょうか?、スパイグッズにテンションが上がります。
僕の一押しは傘ですね。

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欲しい(笑)

他にも爆弾ライターとか毒薬入りペンとかいっぱいでてくるんでワクワクさせられます。

  

役者さんですが、これまた素晴らしい。

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 ハリー演じるコリン・ファース

英国王のスピーチで有名ですね。

ブリティシュアクセントが超かっこいいんですよ。

まさに紳士。

しかもアクションばりばりですんばらしいです。

 

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エグジー演じるタロンエジャトン。

男前ですねー。

キングスマンがほぼ映画デビュー作ぽいです。

さすが主役はるだけあって、ベテランに負けてない。

かなりナイスキャスティングだったと思います。

 

で、悪役は僕も大好きサミュエル・L・ジャクソン

今回はスティーブジョブズ的なIT系大金持ちでヒップホップファッションというかなりナウい悪役です。

こういう悪役いままでになかったんじゃないかな。

できれば彼の過去とかもうちょい掘り下げて欲しかった。

 

最後にまとめて見所を。

・ブラックコメディー要素

・スパイ感満載の武器

・斬新なアクションシーン

・音楽の使い方

とにかく楽しい映画です。

しかも斬新でふざけてる。

いい意味でふざけてます。

特にクライマックス直前のシーン、誰もが聴いたことのある音楽”威風堂々”のシーンはかなりパンチ効いてます。

このシーンほんまに不謹慎で最高です。

 

もっと良くなりそうなところはちょいちょいあるんですけど、文句がほとんどなく、かなり好きな映画、いやスパイ映画で1番好きな映画かもしれません。

 

 

で続編のゴールデン・サークル。

(公開前なんでネタバレはなるべくしません)

 

3Dで観ました。

3Dは正直苦手なんですよ。

目しんどいでしょ。

しかも最近眼鏡かけて映画見るようなったんで、眼鏡の上に3D眼鏡かけてもうがちゃがちゃなんのが腹立つんですけど、ゴールデンサークルは3D上映のみだったんで仕方なく眼鏡二重がけして見ました。

 

正直楽しみでもあり、見るのが怖かった。

1作目が最高だっただけに、続編が残念でないことを願って見に行きました。

 

で、感想を一言で書くと、

 

”まあ良い”

 

良いんですよ、だけど1作目はもちろん超えれてないし、想定の範囲内で終わってしまった。

ていう感じです。

監督で脚本も書いてるマシュー・ヴォーンさんも、

キングスマンの続編を書くことは、私がこれまでやってきた仕事の中で最も難しいものです」

と言ってるぐらい、そもそものハードルが高いんだと思います。

なにせ1作目が完璧と言っていい程の出来でしたからね。

2作目の宿命ですが、前作との整合性も考えなあかん上に、前作に負けないものをつくるのはやっぱ難しいと思います。

ちなみにマシュー監督はキック・アスの監督です。

 

そんなマシューさんが練りに練った続編の作戦が、

1作目の引き継ぎ+意外性+アメリカ版のスパイチームの登場

続編ということでしっかり続きとして成立させてます。

しかもこれ続編から見ても大丈夫な気がします。(ただ絶対に1作目を見てから見た方がいい映画です)

キングスマンならではの演出、見所がちゃんと継承されていて、なんかキングスマンのシリーズ化のフォーマットが今作で出来上がった気がします。

 

意外性ですが、登場人物があっさり死にます。

好きだったキャラが割とすぐ死んでしまってびっくりしました。

もうリタイヤ?みたいな。

そういったとこの意外性狙いました感はちょっと否めないです。

あと予告でもでてくるハリーの復活。

たしかにハリーありきのキングスマンだと思いますし、復活させて良かったですけどかなり力技です(笑)

 

で、多分ゴールデンサークルの1番の推してるであろうアメリカ要素。

イギリスが紳士ならアメリカはカウボーイじゃい、とまさにアメリカという感じでこれは正解だったと思います。

1つ文句を言うならば、もうちょいスパイをだして欲しかった。

アメリカ版のスパイで活躍してるのは正直1人だけです。

まあでもあれで良かったんかな〜、、、

 

あとアメリカのスパイの武器で鞭があるんですけど、これがかっこいい、というか強すぎる。

キングスマンのスパイグッツの中でもトップクラスで強い武器だと思います。

僕の勝手な予想なんですけど、ライトセーバーを鞭にしたような武器もそうですし、1作目の悪役のセリフがシスのセリフと一緒だったり、オビワンとアナキンみたいな師弟関係の要素といい、監督はスターウォーズが好きなのかなーと思いました。

 

スパイ武器の話を戻すと、武器だけじゃなくて全体的にスパイグッツのバリエーションが増えていて良かったですね。

ちゃんと1作目のもありつつ、新しいのも見せてくれて小僧は楽しめました。

 

1番印象に残った冒頭のカーアクションは正直かなり凄かったです。

ロンドンのちっこいタクシーがとにかくかっこいい。

カーアクション史に残るシーンだと思います。

  

 

まあこんな感じでゴールデンサークル、充分楽しめる映画でした。

そして3Dもそない悪くなかった。

悪いとこあげると、

・前作と比べるとテンポが悪い

・敵が前作と比べるとキャラが弱い

・意外性狙ってる感

・要所要所の力技が強引

ぐらいですかね。

それでもエンターテイメント映画としてちゃんとしてますし、がっかりもせず、想定の範囲内だったんで良かったです。

観に行かれる方は是非1作目を観てから行ってください。

 

正直キングスマンディスる人とは友達になれないと思うほど良くできてる映画です。

続編も公開間近なんで是非キングスマンを見て、劇場に足を運んでほしいと思います。

お勧めです!

 

作品評価

キングスマン 4.4/5

ゴールデンサークル 3.8/5

 

 

 

溺れるナイフ

本日はこれ。

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溺れるナイフ

 

以下あらすじ

15歳の夏。東京から遠く離れた浮雲町に越してきた、人気モデルの望月夏芽。
退屈でウンザリするようなこの町で、夏芽は体を貫くような“閃光”と出会ってしまう。それは、コウと呼ばれる少年・長谷川航一朗だった。

 

公開当時は全く見る気がなくて、最近一応見ておこうかなーと思って、Amazonプライムで見ました。

 

ただでさえそんなに恋愛映画好きちゃうのに、少女漫画が原作の映画なんてオレいけんの?

と、ちょっと怖いもの見たさのような感じで見ました。

ちなみにこの作品に関わらず、僕は少女漫画を1ナノも読んだ事がありません。

 

終わった後、レビュー見てみると結構賛否が真っ二つに割れていて、6:4ぐらいで否定の方が多い印象でした。

 

で、僕の結論を書くと、

 

”これで良いとは思うけど、僕好きじゃない”

 

僕は肌が合いませんでした。

 

でも、少女漫画原作ものとしては成功してるんじゃないかと思うんですよ。

 

本当に少女漫画映画を見たという感じがありましたし、原作が17巻もあるとなるとよくまとめてんな〜と思います。

そして良いと思ったとこが結構あったんですよ。

 

まずロケーションが非常に良い。

ロケ地は和歌山県らしいんですが、とにかく素晴らしい。

僕が1番好きなのが2人が写真集を持って追いかけあう水路、この水路がかっこいい。

僕あそこにずっといれます。

海とか岩場とか鳥居とかもう全部が素晴らしすぎる。

 

次にキャストが素晴らしい。

菅田将暉小松菜奈、当たり前ですが上手い。

菅田将暉演じるコウちゃん、こいつは神様みたいなやつなんですけど、完全に仕上がってます。

自分でも神様みたいなもんやといってますが、説得力のあるビジュアル、地元の古くからある祭り事にも関わっている家の子という設定。

現実離れしたキャラをちゃんと説得力をもって、嘘くさくないよう実写化してます。

あと女子が好きそうな感じをうまく捉えてそうな感じが多々ありました。

僕は男なんでわかりませんが、あんなんが良いんですかね?

謎が多く、ツンデレで、一緒にいるとスリルがある、で町でも重要な祭の仮面を作る仕事をちゃんと手伝ってる。

絶対こんなやつおらんけどうまく実体化できてるんですよ。

この菅田将暉演じるコウちゃんが少女漫画原作映画として成功した1番の要因だと思います。

 

小松菜奈はただ可愛い。

やっぱり画で映える女優だと思いました。

しかも今回は特に色気を感じる。

あんな中学生はいない(笑)

ほぼ同時期公開のディストラクションベイビーズでも菅田将暉と共演されてましたが、どちらも抜群の存在感があります。

ディストラクションベイビーズの小松菜奈の演技はベスト級じゃないでしょうか。

ディストラクションベイビーズ、素晴らしい映画でしたので、またいつか書きたいと思います。

 

菅田将暉と真逆の存在、大友を演じる重岡大毅

見終わってから知ったんですけど、この人ジャニーズなんですね。

ジャニーズぽくない顔ですが、上手いです。

役柄が菅田将暉と真逆で、人を安心させるようなスーパー良い奴なんですけど、小松菜奈とのやり取りがすごい自然。

僕の聞き間違えかもしれませんが、何回か噛んでると思います(笑)

まあそれぐらい自然。

この自然さが菅田将暉小松菜奈の2人のやり取りとすごい対照的で、より菅田将暉のキャラを神的に描いてます。

 

あと地味に良いなーと思ったのが、カナという役を演じた上白石萌音

普通の会話してるのに、彼女の中に潜む悪意的なものが見えて、上手いな〜と思いました。

原作ではもっと重要なキャラらしく、映画では大幅に出番が削られてるようで、レビューで不満を抱いて方がちらほらいました。

 

 

結構褒めたんでディスも。

といっても映画としてはあんまりディスるとこがないんですよ。

強いていうなら最後に小松菜奈演じる夏芽が映画祭で受賞するシーンがあって、その受賞した映画をちょっと披露するんですけど、これが見るからに駄作そうで、、、(笑)

これで受賞はしないだろうと思ってしまいました。

このシーンの後の展開とのギャップを作りたかったのだとおもいますが、これで受賞する映画にリアリティがないと僕はだめやと思います。

あと映画祭の司会者の司会が鬼下手(笑)

どの規模の映画祭か知りませんが、監督もドヤ顔かますレベルの映画祭でのこの司会者、なんか冷めちゃいました。

 

 

こんな感じで映画としてディスるとこがあんまりなく、褒めるとこがかなり多いんですが、なにがだめやったか?と言われるとやっぱりストーリーと僕の相性です。

僕は美男美女の恋愛映画なんてくそくらえ、ていう人なんで(笑)

感情移入が1ナノもできない。

だって菅田将暉重岡大毅、結局は2人とも容姿とか性格のレベルが相当高いんですよ。

神のような存在と人最高峰の良い奴。

こんなもんだれが共感できんねん(笑)

ようするにキラキラ映画なんです。

だから僕は好きじゃない。

ただキラキラ映画でもそこらへんのキラキラ映画とは格が違うと思います。

僕が見るべき映画でなかっただけで、これが2016年ベストっていう人がいるのも理解できます。

興味ある方は是非見てみてください。

 

作品評価

2.5/5

 

 

 

ソロモンの偽証 (前編+後編)

本日はこれ。

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「ソロモンの偽証」

 

2015年の映画で宮部みゆきという方の長編推理小説が原作です。

先週前編と後編を一気に見ました。

 

先に結論から書きます。

 

”自分の悩みを解消するための裁判ごっこ、見るのが途中から嫌になる裁判やりたいだけ映画”

 

褒め言葉として見るのが途中から嫌になるというのはありますが、残念ながら今回はただ途中から見るのが嫌になりました。

もう僕の人生で2度と見ることはないでしょう。

 

今日は血祭りの回です。

あくまで個人の意見なんで悪しからず。

 

以下あらすじ。

中学校で、一人の生徒の死体が見つかります。

この生徒の死をきっかけに、いじめかあったのか、自殺か他殺かといった話が、マスコミや生徒を巻き込んでどんどん大きくなっていきます。

このまま放ってはおけないと生徒が決意して、学校の教師の反対がありながらも、真相を知るために学校内裁判を開くことにします。

この裁判で明らかになる真実とは?

 

前編は事件、裁判をする決意。

後編が裁判。

ていう作りです。 

そもそも僕は前編、後編と分けてる映画が気にくわないんですよ。

1、2、3、、、と続くのはいいんですよ。

1作品で完結してるんで。

映画ってどこか1本で勝負すべきやと思うんですよ。

あと僕はせっかちなんで前編後編系は余計受け付けない(笑)

まあでも、2つに分けることがベストと製作側が決めたんですから、この映画はこれが正解だったんでしょう。

 

では本格的にディスっていきます。

まずは登場する中学生。

中学2.3年生って映画で描かれてる程かしこくないですよ。

時代が変わって今の中学生は賢いんですかね?

僕の中学2.3年の頃はアホばっかでしたよ。

映画の中学生は精神面も結構高いし、せめて高校生の設定じゃないと説得力がない。 

裁判も割と淡々と進んで、論理も破綻しない。

もうどうでええわってなりました。

 

 

あと、この映画では2人死ぬんですけど、

1人は自殺か他殺か、

でも2人目はただの事故なんですよ。

なのにだれだれのせいで2人目が死んだっていわれてもね、運ですやん、ていうね。

 

 

で裁判やりたいだけ問題ですけど。

まず裁判をやる理由が最初は警察も学校も調べないから私たちで真実を知りたい、みたいなことなんですけど、それなら裁判なんかやんなくていいから、とにかく調べることを頑張る方がよっぽど真実に近づけると思うんですよ。

まあちゃんと調べてはいるんですけど、裁判のために調べてる感じ。

死んだクラスメイトのため感がやっぱり足りない。あるかもしれないが足りない。

で後編に見えてくる裁判をやる理由が、自分の心の悩みを解消させるために裁判をやったとしか思えないんですよ。

生徒みんなエゴの塊です。

 

で裁判で判決出した後は警察に突き出すのかというとそういうわけじゃない、ただ知りたいと。

いや、人殺しててもだまってるんすか?

こわっ。

なんのための裁判なんすか?

 

しかもね、みんな楽しそうに裁判を準備してるんですよ。

クラスメイトが死んでるのに。 

判事を決めるシーンとか、

”判事はやっぱり井上くんしかできない”→

”今のは誘導尋問です”→

”異議を認めます”

もう全員ビンタしたい。

 

”井上くん、今のも書くの?”→

”判事です”

しばきたい。

裁判やりたいだけなんですよ。

劇中でも、”裁判ごっこ”、”弄んでる”と言われてますけど、もうその通りにしか見えない。

ずっと調子乗ってる生徒達に嫌悪感を抱きました。

 

あと、この裁判の発端である死んじゃった生徒が結構なサイコパスで、これ死んでなかったら将来犯罪犯しそうな子なんですよ。

どんな家庭で育ってん、親の顔が見てみたいわと思ってたら、最後まで両親がでてこない。

なんかねーよくわかんない子で終わっててすっきりしません。

完全に説明不足です。

 

別にオチもびっくりすることなく、がっかりしました。

 

演出ももはや笑っちゃいます。 

特に下の2つはひどい。

・前編のトラックに轢かれるCGの安っぽさ

・後編の最初の方で、主人公が家を飛び出して、途中で降ってくる雨のわざとらしさ

もうちょとうまくやれないんですかね?(笑)

 

いろいろ文句書きましたけど、1番の文句は主人公とそのクラスの担任の顔が似すぎてる事です(笑)

最初同一人物なんかな?と思うほど似てて、混乱しました。

キャスティングミスだと思います。

それとも似てると思うの僕だけなんですかね?

是非見る際はチェックしてみてください。

 

 

僕からするとほぼ良いとこなしの映画。 

茶番劇です。

やっぱりやりたいだけ映画はほんまに嫌いです。

おまけに前編+後編で約4時間半。

つまり時間を返せ。

 

作品評価

前編+後編 1/5

ロード・オブ・ザ・リング シリーズ

本日はこの映画シリーズ。

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ファンタジーの王様「ロード・オブ・ザ・リング

ずっといつか見なあかんな〜と思いながらも躊躇してきた映画なんですけど、先月やっと見ました。

何故躊躇してきたかと言うと、あんまりファンタジー映画が好きじゃないからです。

なんかごちゃごちゃしてるイメージがあるんですよ、ファンタジー映画って。

ハリーポッターもファンタジー映画ですけど、あれは魔法使い学校っていうシンプルなファンタジー映画なんで見やすいんですよ。

でもロード・オブ・ザ・リングってホビットとか、エルフとか、トロールとか、魔法使いとか、、、

もう詰め込みすぎな感じあるし、そんな世界観入り込むんしんどいわ、って思ってて見てなかったんです。

 

で蓋を開けてみたら

 

 

ええんちゃう?、、、と

 

さすがにキングオブファンタジーだけあって面白かったです。

 

ファンでは全くないですが、本日はロード・オブ・ザ・リングをやります。

 

 

ロード・オブ・ザ・リングは3部作。

1部が”旅の仲間”

2部が”二つの塔

3部が”王の帰還

1作品の尺が3時間前後とまあまあ長いです。

3作品で1つの話なんで、途中下車できるシリーズではないです。

これがこの映画シリーズに入りにくい1番の要素だと思いますが、そんなぐだぐだしたところがないんで見始めたら大丈夫です。

 

簡単にストーリーを説明すると、昔超やばかった冥王サウロンていう奴が復活して、世界を支配できる指輪を手に入れると完全体になって、またやばいことなるから指輪を破壊せなあかん、ていうことになってサウロンvs他の種族の戦争が起こる中、主人公フロドと仲間が指輪を破壊しに行く旅に出る、

ていうストーリーなんですけど、これがよくまとまってます。

無駄なところがほとんど無く、非常にテンポが良く、見せ場も終始多くて飽きさせないようにうまくできてあります。

1部が仲間集結+指輪破壊の旅スタート。

2部が指輪破壊チームの旅+戦闘チームと中ボスの戦い。

3部が指輪の破壊ラストスパート+全面戦争。

ていう感じです。

僕が思うに、この映画シリーズはハリーポッターと死の秘宝のPART1とPART2をかけて2で割ったような感じです。

死の秘宝のPART1はヴォルデモートの魂(分霊箱)を破壊しにいく物語で、PART2は敵との全面戦争なんで本当に作りが似てます。

死の秘宝PART1は戦い前の旅がメインで仕方がないんですが、かなりぐだった映画になってしまいました。

その点ロード・オブ・ザ・リングは旅と戦いを並行で見せることによって、展開のテンポを維持して飽きさせない作りになってるのが良かったんじゃないんですかね〜。

 

キャラもハリーポッターと似てるやつがいくつかいます。

キャラというか種族ですね。

なかでもガンダルフっていう魔法使いなんかもうダンブルドアそっくりですからね。

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遠目に見たらわかりません。

このガンダルフ、魔法使いのくせに魔法全然使わないんですよ(笑)

割と剣使ってて、体も結構張ってます。

まあ主役じゃないし、魔法乱用で簡単に事が運ぶの防ぐためではあると思いますが、せっかく数少ない魔法使いなんですからもうちょっと無双してても良かったと思うんですけどね〜、魔法使いなんだから。

 

とにかく種族のバリエーションの豊富さが本シリーズの魅力でもあり、混乱させる部分でもあると思います。

おまえどこのもんや?みたいなことがあって、いろんな種族がですぎてわけわかんなくなるわけです。

登場キャラも山のようにいるんで、名前がなかなか覚えられません。

ウィキペディア必須です。

でもファンタジーの巨頭足らしめる種族のバリエーションはさすがですし、夢のあるキャラのデザインと設定は楽しめました。

  

余談ですが、作中の重要キャラでゴラムっていうやつがでてきます。

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きもいですね〜。

ハゲでこんな顔してたらそらきもいです。

元々悪いやつじゃないんですけど、指輪の魔力に取り憑かれて悪い人格と元の人格を持ってる奴なんですけど、こいつを山崎邦正さんが”ガキの使いやあらへんで”の企画でやっていて、映画を見てからみるとさらにおもろかったです。

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 山ちゃんがガキの使いを卒業する嘘企画で初めて登場して、それ以来何回かやってはります。

クオリティが地味に高い(笑)

映画ファンで見てない方は是非。

 

 

ファンからするとまだまだ語る部分あると思いますが、残念ながらはまらなかった僕はこれ以上書く気力がありません(笑)

でも面白かったですよ。

スケールでかいし、世界観がすごいです。

浅くてすいません(笑)

気になっているなら絶対見た方が良いと思います。

 

 

作品評価

シリーズトータル 3.7/5

 

ファンタジー苦手な僕からするとかなりいい方です。

オススメ!

【第1回】悪役が素晴らしい映画3選

アウトレイジが観たい、、、

気になる、、、

 

本日は少し趣向を変えて、映画史に残る名悪役の映画を紹介しようと思います。

 

最初に言っておくと、僕は悪役が好きなんです。

悟空よりフリーザ

ジョジョよりディオ、

アラジンよりジャファー、

ジェダイよりシス、

魅力的な悪役は名作の要だと思っていて、逆にしょぼい悪役の映画って大概微妙。

 

僕が思う良い悪役の条件は、

 

1.強さ(権利的な強さも含む)/しぶとさ/空間支配能力

簡単にやられる悪役なんていやですよね?

主人公、そして観客を脅かす強さや、

またくんのかよ、怖いがな

というしぶとさやしつこさはマスト要素です。

またそういった肉体派じゃなくとも、頭の良いやつであれば、その話術や頭の回転で空間を支配し、強さをカバーします。

これらはカリスマ性とかにも通じます。

 

2.キャラの異常性(徹底的/躊躇のなさ/残虐性)

こいつやべー感です。

あと良い悪役は何事もとことんやります。

悪い事をとことんされるのはめっちゃ怖いですよね?

あと悪い事を平気でやる躊躇の無さ。

こんなやばいこと普通の感覚でやってますやん、みたいな。

怖いですよねー。

悪役はやっぱり恐くないといけないですからこれらは非常に重要です。

 

3.サスペンス性

2のキャラの異常性にも通じてるんですが、サスペンス性は悪役の肝で、

こんなやばいやつ、次は一体なにをしでかすねん

と観る人をハラハラドキドキさせる大変重要な役割を担っているわけです。 

 

4.キャラの狂気的なクセ

クセは脳に残り、それが魅力となります。

表情、ワードセンス、話し方、声、動き方、、、

良い悪役は必ずどれもが卓越しています。

気持ち悪さは魅力と紙一重ですが、良い悪役はこのクセが真似したくなる程かっこいいんです。

 

5.信念や思想がちゃんとあり、死ぬまで変わらない

自己哲学というか、悪の美学ですね。

その考えが歪んでたりすると、恐ろしい訳です。

また良い悪役はどこか本質をついていて余計に怖いです。

死ぬまで変わらない事によって、よりキャラの異常性がわかります。

 

 

さて、映画を紹介していきますが、あくまで悪役に着目して今回は書きますので、映画の内容自体にはあまり突っ込みません。

あと紹介していく順番は順位というわけではございません。

 

 

まず1つ目の作品はこちら。

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「レオン」

名作ですね。

ナタリーポートマンの初映画でもあります。

監督はフランスを代表する監督、リュック・ベッソン

96時間シリーズ、トランスポーターシリーズ、LUCYなどの作品で有名で僕も大好きな監督でございます。

以下大まかなストーリーです。

ニューヨークで孤独に生きるイタリア系移民のレオンは、プロの殺し屋として、表の顔はイタリアレストランの経営者で、イタリア系マフィアのボスであるトニーを介した依頼を完璧に遂行する日々を送っていた。 ある日、「仕事」帰りのレオンはアパートの隣室に住む少女マチルダと、彼女の顔に父親からの暴力の痕があることをきっかけに知り合う、、、

 

そして本作における悪役がこちら。

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悪役界の王様、ゲイリー・オールドマン演じるノーマン・スタンスフィールド。

麻薬取締局の刑事でありながら、麻薬密売組織を裏で牛耳る男で、非常に残忍かつ冷酷非情な性格であり、女・子供を含める無関係な人間を殺すことに一切躊躇いを見せない悪徳刑事です。

自らもエクスタシーを常用する薬ジャンキーです。

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上のスタンスフィールドが薬を決めてるシーンは普通のカプセル錠剤を飲む時に真似をする人が多発した程、印象に残るシーンです。

 

とにかくこの映画では、エキセントリックで不気味でやばすぎるスタンスフィールドを演じたゲイリーオールドマンの演技がもう神がかってます。

その演技力に影響された役者も多く、ブラッド・ピッドは”GOD”と称えてます。

僕も1番好きな役者さんです。

どの役も独特な雰囲気があって、ほんまにかっこいいんですよ。

狂気的な悪役を演じることが多く、彼自身もそのイメージが付きまとっている事に悩んだといいます。

悪役好きの僕としてはたまんないんですけどね。

ハリーポッターシリーズのシリウスを演じてからは主人公を支えるサブキャラが多くなりました。

バッドマンでのゴードン警部補は渋いですし、シリウスもかっこよかったですよねー。

最近ではヒットマンズ・ボディガードという映画で悪役として出てました。

日本ではNetflixのみでしか観れませんが、面白かったので是非観てみてください。

 

映画レオン、必ず観るべき作品だと思うので是非。

 

作品評価

4.8/5

 

 

 

2つ目はこちら。

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バットマン3部作の2作目、「ダークナイト

ごりっごりっ有名です。

説明不要かも知れませんね。

監督はダンケルククリストファー・ノーラン

こちらも悪役について話す時に必ず話題に上がる映画ですね。

僕もバッドマンシリーズの中で1番好きな映画です。

アメコミ原作でありながら、クライムサスペンス、アクション、スリラーなどの要素が非常に優れたヒーロー映画ということで、そこらへんの映画とは格が違います。

悪役はこちら。

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ヒース・レジャー演じるジョーカーです。

ジョーカーとしては3代目。

もうこの映画はジョーカーの映画です。

バッドマンを完全に食ってます。

 

本作のジョーカーはとにかく不気味。

そしてキャラのクセがすごい。

もう人が演じてるとは思えないぐらいすごいキャラです。

まさにヒースがジョーカーに憑依しています。

ヒースさんはこのジョーカーを演じるにあたって、1ヶ月間ロンドンのホテルにひとりきりで閉じこもり、ジョーカー独特の声や笑い方を作り上げるなどして圧倒的な役作りをして作品に挑んだそうです。

ストイックですよねー。

また”ジョーカー日記”といものがあり、ヒースはジョーカーの情報を書き綴っていたそうです。

 

ヒースはオーストラリア出身の俳優で、『恋のからさわぎ』でハリウッドデビューした当初はアイドル路線だったみたいなんですが、本人の希望により演技派として路線変更してます。

 

とにかくヒースの作り込んだ演技が本作の魅力。

声のトーンが非常に不気味で、僕はこれが1番のジョーカーの魅力だと思います。

そしてワードセンス。

ユーモアもありすごく魅力的で”Why so serious?”など名言も多いです。

 

またジョーカーは、秩序とカオス、正義と悪といった表裏一体なものを乱し、混乱をもたらすといった目的があり、ちゃんと思想や自己哲学があるんですよ。

だたのクレイジーではないんですねー。

もう思想のくせがすごい。

どこか人間の本質を突いてそうで、これがまたジョーカーの悪役としての格を上げてます。

 

あと当然と言えば当然なんですが、ジョーカーが出てくるシーンは全部すごい印象に残るんですよ。

僕のお気に入りシーンベスト3は、

・いきなり不気味さ全開のオープニング

・取調室のシーン

・病院爆破のシーン

の3つです。

病院爆破のシーンはメイキングを観ても面白いですよ。

まじで爆破してますから。

 https://youtu.be/2az9YtNuFZg

 

残念ながらヒースは28歳という若さで映画が完成する前に亡くなってしまいます。

体調が悪く、薬の併用摂取による急性薬物中毒による事故死だったようです。

非常に残念ですね。

この映画でヒースはアカデミー助演男優賞などいろんな映画祭で賞を総なめしてます。

亡くなってしまったこともあり、伝説的な映画になりました。

 

ヒースのジョーカーは最高なんですけど、ジャックニコルソンの2代目ジョーカーも僕は好きです。

スーサイドスクワットのジョーカーは微妙でした。

 

作品評価

4.7/5

 

 

 

3つ目はこちら。

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「イングロリアスバスターズ」

僕はタランティーノが映画監督で1番好きなんですけど、この映画も大好きで、本当はこの映画だけでブログ書きたいんですけど、それはまたの機会に。

以下ストーリーです。

舞台となるのは第二次世界大戦ナチスのランダ大佐(クリストフ・ヴァルツ)に家族を虐殺されたユダヤ系フランス人の少女ショシャナ(メラニー・ロラン)は彼の手を逃れ、パリで別人として暮らし始めます。
一方、ユダヤ系アメリカ人から成る秘密部隊”イングロリアス・バスターズ”を率いるレイン中尉(ブラッド・ピット)はナチス兵を次々と血祭りにあげていました。
数年後、ランダ大佐にパリで偶然再会したショシャナは家族の復讐を誓うのですが、その頃レイン中佐もパリでの作戦を実行に移していました。様々な人物の思惑が交錯し、物語は怒濤のクライマックスへ、、、

この映画を一言でいっておきますと、

タランティーノ作品における最高にお洒落、且つ最高のエンターテイメント会話サスペンス映画」

です。

ちなみにショシャナ役のメラニーロランがどタイプです。

さて悪役はこちら。

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クリストフ・ヴァルツ演じるランダ親衛隊大佐。

一見紳士的ながら腹の中では底知れぬ冷徹さを兼ね揃えているナチス親衛隊の大佐でございます。

また観察眼や洞察力、推理力に優れており、フランスに隠れるユダヤ人を発見する能力が長けていることから「ユダヤ・ハンター」と呼ばれています。

本作は騙し合いの心理戦が魅力ですが、ユダヤ人や裏切り者を捜す洞察力、推理力はさながらシャーロック・ホームズで、この頭のキレがこの映画にサスペンス性をもたらしています。

バレんのちゃうか〜とハラハラドキドキする訳です。

 

こいつはとにかく頭が良いです。

そして話術がすごい。

和かな態度や物腰で人に接するんですけど、有無を言わせぬ威圧感があります。

別に脅し文句はとか全く言ってないんですよ。

例え力、嫌味力がもう凄くて、じわじわと首を絞めるような話術がこのランダ大佐の武器です。

またユーモアを交えることで緩急をつけ、よりパンチを効かせてます。

凄まじい空間支配能力です。

チャプター1(1/5章)から登場するんですが、ここでユダヤ人を匿ってるおじちゃんを何気ない会話から言葉巧みに尋問して、家の床下にユダヤ一家が隠れていることを聞き出すんですよ。

意思のすごく固そうな、誠実そうな、絶対ちくらなさそうなおじちゃんが、ランダ大佐によって落ちてしまうんですけど、いかにランダ大佐の話術がすごいかがこのシーンでわかります。

落としのランさんです。

さらにランさんは語学が堪能で、母国語のドイツ語はもちろん、英語、フランス語、イタリア語を劇中で披露しています。

チャプター1でも最初おじちゃんとフランス語で会話をするんですけど、

「わしフランス語そんな得意ちゃうねん、君英語しゃべれるらしいやん。英語でええか?」

と途中から英語になるんですけど、隠れてるユダヤ人は英語がわからない訳で、会話を聞かれないようにするためだったんですよ。

かしこですねー。

お洒落な伏線です。

このチャプター1が僕は非常に好きで、映画史に残る名場面だと思ってます。

 

そんな話上手のランさんは並はずれた狡猾さも持っています。

ヒトラー暗殺計画を知ったランさんは捕まえたバスターズを餌に、レイン中尉(ブラピ)に掛け合い、ヒトラー暗殺作戦に自分も参加したことにして、戦争を終わらせた英雄になり、アメリカに亡命しようするんですが、ランさんはそれだけじゃ終わりません。

そこからさらに、アメリカに永住できる市民権、たんまりの年金と恩賞、名誉勲章、不動産まで要求するという抜け目のなさ。

ユダヤ人をさんざん殺しときながら国を捨て、アメリカで悠々自適な生活を送ろうとするなんてずる賢いですよねー。

 

ランさんは大佐だけあって身なりも良いですし、語学堪能だし、賢いし、品のある頭脳派悪役になっていて、この映画全体を圧倒的に支配しています。

 

なによりランさんを演じたクリストフヴァルツが素晴らしい。

この映画でヴァルツさんはカンヌ国際映画祭男優賞、アカデミー賞助演男優賞を受賞してます。

タランティーノ本人にも、

ランダ役は今まで生み出した中で最高のキャラクターの一人だったから、クリストフと同等の俳優がいなければ『イングロリアス・バスターズ』は作れなかったよ

と言わしめてます。

この映画で僕もヴァルツさんの虜になりました。

本作以降では同監督の”ジャンゴ”で渋い賞金稼ぎを演じ、2度目のアカデミー賞を受賞したり、”007スペクター”ではジェームズ・ボンドの宿敵である犯罪組織スペクターの首領を演じたりと大活躍中です。

どちらも魅力的なキャラで尚且つ映画としても最高です。

 

作品評価

 5/5

タランティーノの大ファンなので贔屓してます(笑)

 

 

こうして見るとかなりベタな映画を選んでましたね(笑)

魅力的な悪役が出てくる映画はまだまだあります。

悪役好きとして、またこのシリーズのブログを書こうと思います。

最近観たがっかり映画

ここ最近週に10本ぐらい映画を観れるようになりまして、有意義な映画ライフを送れてるんですけど、そりゃ中にはがっかりする映画もあります。

というわけでたまにはディスかまします。

パクチー嫌いの人がパクチー料理食ってまずい!て言うみたいな当たり屋的な僕の偏見的な意見なんで悪しからず。

 

そんながっかり映画はこちら。

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グランド・イリュージョン 見破られたトリック

 グランド・イリュージョンの続編にあたる作品でございます。

 

劇場で見逃して、最近友人に勧められて見たんですけどがっかりしました。

 

レビューでは平均3.5以上と人気のある映画ですが、うーん、、、

 

以下ストーリーです。

1年以上の潜伏を経て、フォー・ホースメンが再び動き出す。

今回のターゲットは大手IT企業オクタ社。オクタが主催するイベントを乗っ取り、携帯電話事業に隠された社の陰謀を暴き出すのが目的だ。

ところが、ホースメンが会場に姿を現した時、そのイベントはさらに別の何者かにより乗っ取られてしまう。ホースメンは会場から脱出すべく緊急脱出用シューターに飛び込むが、出た先はなんと遠く離れた中国・マカオ

困惑するホースメンの前に、死亡したはずのオクタ社の共同経営者ウォルターが現れ、ある取引を持ち掛けた。

 

最初に言っておきますが、この映画ほんまにあかんという訳ではなく、”期待してたが故のあかん”です。

前作良かったし、ハードル上げてみたら駄目だっただけです。

前作はFBIの立場からマジシャン達を追う視点で見る映画でしたが、本作はマジシャンの視点でストーリーが進むケイパーもの映画(チームを組んで強盗/強奪を行う映画)になっていて前作と全く見せ方が違います。

 

さてがっかりポイントですが、たくさんありますが、中でもがっかりしたのが彼です。

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ハリーことダニエル・ラドグリフです。

世界で1番有名な魔法使いを演じたラドグリフがマジシャン映画グランド・イリュージョンに悪役として殴り込み!

しかも予告では

”Science Beats Magic (科学はマジシャンに勝る)”

と、アンチ魔法的なセリフもある。

あんだけ何年も魔法、魔法言うてたラドグリフがそんなん言うなんてそそりますよね。

そりゃ期待しちゃいますよ(笑)

もう観る前からワクワクさせてくれてますやん、と思いながら蓋を開けて観たら、

 

見せ場が無い、、、

 

まずあんまりでてこないんですよ。

で別にそんな科学の天才という感じも全然ない。

 ”Science Beats Magic”

いやそれ言いたいだけですやん!ていう感じです。

で、終盤にはただのファザコン野郎みたいになってしまってて悪役としてとてもチープ。

せっかくポッターブランドもあるんやし、もっとうまく料理できたはずで、非常にもったいないラドグリフの使い方をしたと思います。

本作ではちょっとくせのあるただのお金持ちでした。

 

文句はまだまだあります。

この映画つっこみどころが満載すぎて好きになれないんですよ。

とにかくおかしいとこばっかです。

あと無駄なシーンがちょいちょい。

こういうのが挙げたらキリ無いがないので代表的なやつだけ書きます。

 

まずは今作の注文ポイントでもあるカードリレー。

カード型のチップを盗みだして、ボディーチェックをカードマジック的に仲間内でリレーしていくシーンなんですけど、身体検査終わった箇所に隠しとけばいいものを、わざわざこれから調べられる仲間にパスしていくんですよ。

もうこのシーンやりたいねん感が強すぎて引いてしまうんですよ(笑)

で盗み出した後、このカード型のチップを主人公達が調べてみたら偽物だったんですよ。ところが、その後敵にそのチップが渡ったら本物だった、ていう展開になってるんですけど、この理由とか説明が一切無いんですよ。

もう意味がわからん。

 

バイク逃走シーンもいりません。

バイクのシーンやりたいねん感しかない。

乗って割とすぐ捕まるんですけど、いやだったら乗らせなくて良くないか?

別にすごくないし、かっこよくないし。

このバイク逃走は1番無駄なシーンです。

 

そしてラストのイリュージョン。

規模がでかすぎてもう成立してません。

悪役の3人以外が全員仲間じゃないと無理なんですよ。

悪役の手下はどこいったの?

お金と人手でどんだけ金かけてんの?

いやもはや国動いてるやん、ていうレベル。

全然納得いきません。

しかも種明かしも別にすげーとはならない。

僕はこのシーンでほんまにうんざりしました。

 

あと、最後に明かされる1作目に似たような大どんでん返しがあるんですけど、完全にインフレしてます。

1作目との整合性もおかしくなってくるし、もう大どんでん返し無くていいのにね。

この映画全体を通しても言えるんですけど、理屈が納得できないところが多すぎて、もうええわってなるんですよ。

 

本作は極力CGに頼らずに作ったそうで、役者も過酷なマジックトレーニングをおこなったらしいんですが、CGが当たり前になってなんでもありになった今の映画現状で、マジックを映画でCG無しで披露しても、マジックの魅力みたいなものが全く伝わらないなと思いました。

実際にやってる感も全然ないしね。

マジックを映画でどう見せるか?は今の時代非常に難しい事だと思いますけど、これをちゃんとできてれば革命的な映画にもなり得たと思います。

残念ながら本作は、

ラドグリフを出したいだけ、
かっこいいシーンがやりたいだけ、
ただの”やりたいだけ映画”です。

 

他にも、

催眠術無双すぎ問題、とか

本物の脱出口近すぎるし隠してもない問題、とか

指摘するところはまだまだ山のようにあるんですけどこのぐらいで、、、

 

エンターテイメント映画として見せ方だけが先行していて、その分中身がお粗末になったのは否めません。

 

文句ばっか言いましたけど、面白いとこもあります。

序盤のスピード感あるコメディー要素満載の潜入とか見ていて楽しいし、そういう楽しめるとこはいっぱいあると思います。

個人的には前作にもある、手錠をかけられたのを相手にかけ返すシーンが好きです(笑)

娯楽映画としての最低限の面白さはありますし、視覚的にも楽しめす。単純にケイパーものとして楽しめる方もいると思いますし、好きな人は好きなはず。

つっこみ要素もなんなら笑えるかも。

ただ僕は期待を見事に裏切られました。

興味出た方は是非。

 

作品評価

2/5

 

期待してなかったら3/5ぐらいですかね〜。

 

 

 

おまけのもう1本。

 

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「ミュージアム 序章」

 2016年11月の映画「ミュージアム」のアナザーストーリーです。

ミュージアムは小栗旬主演のやつですね。

本家の方は劇場で観ましたが面白かったです。

漫画原作の映画ですが、僕は映画を観終わってから漫画を読みました。

結構原作に忠実でよく出来てました。

 

で、ミュージアム序章なんですけど、一言でいってまうと、

”やりたいことはわかるけど面白くない”

です。

さらにわかりやすく言うと

”劣化版SAW”

 

以下ストーリーです。

TVジャーナリスト九堂は3年前に起きた“幼女樹脂詰め殺人事件”の取材を続けるうち、自分の娘を何者かに誘拐されるという非常事態に。自ら犯人だと名乗り出たのは、不気味なカエルのマスクをかぶった“カエル男”だが、彼は九堂に対し、誘拐された娘を救いたければすべて自分の指示通りに動き、それら全部の様子を九堂自身がビデオカメラで撮影しろと冷酷に命じる。九堂の運命は、そして“カエル男”の真の目的は何なのか……。

 

 簡単にストーリーを言いますと、

1.記者の娘がカエル男に誘拐される

2.カエル男の命令で女子高生を誘拐

3.途中で女子高生が逃亡。目撃したヤンキーを殺害。

4.女子高生を監禁、娘のためにどこまで人を傷つけれるかをやらされる。

5.女子高生のパパ乱入、記者vsパパ&女子高生の殺し合い。

 

ていう展開なんですけど、設定が本当にSAWに似てるんですよ。

で、なんで劣化版SAWかと言うと、まずオチがだいたい読めてしまうんです。

SAWってやっぱり、えーまじで!?みたいな展開が見どころの1つだと思うんですけど、ミュージアムはもう予想通りに終わってしまいます。

また、SAWではゲームにクリアした者は生きて帰れますけど、ミュージアム序章の助かるはずの人も結局カエル男が殺しちゃうていうオチも、これほんまに駄目やと思います。

これだと最初からカエル男は全員殺そうとしてた訳で、あんだけ犯罪美学に拘ってるのに楽しむためにやったことになってると思うんですよ。

もうほんまに興醒めです。

 

あとSAWって工夫された残酷なゲームも魅力の1つだと思うんですが、ミュージアム序章はもう普通。

殴れだとか、指輪切れだとか、新しさが皆無。

リアルぽさを出したかったと思うんですけど明らかにパンチ不足。

映画ミュージアムの方はひねった残酷さがあっただけに余計にしょぼさを感じました。

 

この作品1時間もないんですけど、体感2時間ぐらいありました。

つまらなさすぎてまだ終わらないのかとほんまに苦痛でした。

これが作品の意図なら大成功です。

 

今作の監督は白石晃士という方で、フェイクドキュメンタリーを得意としている監督なんですけれど、ミュージアム序章も監督得意のPOV形式(主観映像)で撮影していて、カエル男があらゆる場所に仕掛けたカメラ、そして主人公が撮影を強いられた手持ちカメラなどからの映像で成り立ってるんですけど、画力が弱いというか、なんか微妙です。

アイディアは面白いと思うんですけどねー、慣れてしまうともうつまんないんですよ。

WOWOW配信という事で予算も無い感じの中で、このPOV形式はがっつりこの作品に合うと思うんですけど、僕は受け付けませんでした。

POV形式は大賛成なんで、もっと内容が面白ければ良くなってたと思います。

 

自分が記者の立場だったらどうするか、ていうのは考えさせられるんですけど、面白くないからただ胸糞が悪くなりがっかりしました。

正直このレベルなら作らない方が良かった思う。

まさに時間を返せ。

 

作品評価

1/5

 

 

こうやってディスるの前提に書いたのは初めてでしたけど、書く前より嫌いになりました(笑)

でもお金を払って映画を見た人には、その映画を良くも悪くも言える権利があると思うんで、嫌いな映画だったらとことんディスして良いと思うんです。

そういうので話も盛り上がるだろうしね。

という訳でまたこういう当たり屋的な映画ブログもたまには書いていこうと思います。

 

 

 

 

サバイバルファミリー

本日はこれ。

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「サバイバルファミリー」

今年の2月公開作品で、僕は公開中アメリカにいたため劇場で見れず、つい最近DVDで観ました。

 

監督は矢口史靖

ウォーターボーイズスウィングガールズハッピーフライトなど毎回ユニークな題材が多く、ヒット作を多く生み出している監督です。

前作WOOD JOBは矢口作品でもかなり良くて、僕の中ではその年の邦画で1位だった記憶があります。

そんな矢口監督の本作はサバイバルとこれまた気になるテーマです。

 

サバイバルにもゾンビもの、戦争もの、などいろいろありますが、本作は1番身近であろうで災害サバイバルです。

 

以下ストーリー

ある日、突然電気がなくなり、電気ガス水道全てが停止。

都会に住む主人公一家はマンション住まいのためエレベーターも水道もガスも使用できない。母の実家に帰省する事になるが、飛行機も飛んでいないため、自転車で鹿児島へ向かうことに。

通貨や紙幣、ブランド物は全く役に立たず、人々は物々交換でしのいでいる。

高速道路を自転車で西へ進み、いろんな人々と出会いながら、鹿児島へ到着する。

 

急に電気が使えなくなり、生活が一変して大阪より西はまだ電気が使えるといううわさを聞いておかんの実家でもある鹿児島へ向かう話なんですけど、こういう設定1つでおもしろそうだなと思わせるところは矢口作品らしいです。

 

とにかくこの映画の主人公の家族がダメダメなんですよ。
THE現代人みたいな、今の一般人を描いてるようで、このサバイバル力がない人達が準備も知識もなく飛び出しちゃうとどうなるのか?という弱者のサバイバル、今までに意外となかったパターンじゃないのかなと思います。

たしかに自分も急にサバイバルしろといわれたら、火も多分見よう見まねで起こせへんやろうし、、、

つまり鈴木一家はほとんどの観客と同じ立場なんですよ。

それにしても知識無さすぎなんですけどね(笑)

 

あとこの家族、あんまり仲が良くないんですけど、これもよくありそうな家庭というか、おそらく平均的な一般家庭を描いてるんですけど、鈴木一家は世界が崩壊して、いろんな苦労を共有して初めて仲良くなります。

結構追い込まれるんですけど、それぐらいの衝撃が無いとあの家族は仲良くならない。
なかなかの皮肉ですよねー。
でも実際そういうとこありそうじゃないですか?(笑)

 

 

さてストーリーの方ですが、朝起きると急に電気が全く使えないんですけど、理由がわからないんですよ。

でも東京という大都会で電気が急に使えなくなるってなんかの間違いだと思いますよね。

だから明日には直ってるだろと楽観視しているけど一向に直る気配がない。

目覚まし止まってる。

うちのとこだけだろ。

エレベーターも止まってますやん。

えっここらへんのマンションも?

電車もかいな。

え、こんなにやばいの?

とどんどんなってくるんですよ。

鈴木一家だけの視点でしか状況がわからないんですけど、このじょじょに加減が非常にリアルで怖いんですよ。

静かに消えゆく日常みたいな。

意外と今までになかったアプローチじゃないんでしょうか?

そしてなんの準備もしていない、危機意識が全くないからこそ怖い訳です。

ここまでは結構リアルというか、実際にありえそうで面白いです。

自分ならどう考えるかな?と思いながら観てました。

 

主人公一家は結構都会で粘るんですけど、これが僕的に非常に良かったかなとおもいます。

現金しか使えない。

銀行が混む。

仕事ができなくなる。

お金のやりとりが何日か経ってくると物々交換になってきて、お金の価値が無くなる。

水か食べ物じゃなきゃ価値がない。

車は動かないから自転車が1番機動力が良い。

こういった都会での変化をしっかり描く事で、都会は電気無しでは生きてはいけないというのが納得できます。

 

でそっから外でサバイバルをしていくんですけど、おもしろい発想だなーと思ったシーンがいくつかありました。

途中トンネルを通るシーンがあるんですけど、電気がつかないんで、そら真っ暗でなんも見えません。

車にぶつかるし、なんか動物死んでるし、 

もう通れないんです。

そこで、目の見えない人たちが渡しをやって、その代わりに物資をもらって生活してるんですよ。

アイディア自体おもしろいし、この世界では健常者が強いとは限らないというのも面白いおもろいなーと。

 

余談ですが、高速道路を大人数で歩くシーンがあるんですけど、どうやって撮影したのかすごい気になりましたし、他にもそう感じたシーン何個かありました。

どんぐらいお金かかってるんですかね?

結構大規模でやったんで結構かかってそうです。

メイキングちょっと見たいです。

 

あと最後らへんのあるシーンが非常に映画的で矢口監督らしいなーと思ったシーンがありました。

文明が崩壊した世界で最後は文明に救われるという展開。

素敵やん展開あります。

 

ただ文句もあります。

ちょっといろいろつっこみどころを感じるとこがありました。

サバイバル力がない家族にしても頭もうちょい使えなかったのかな?と。

車も動かないんだから飛行機もだめだとかんがえないかな?とか(確認のために行ったと信じます)

嵐だからって大事な食料とか眼鏡避難させないとか。

あと川はせめて服脱ごうよ(笑)

ちょっとご都合主義を感じてしまいました。

 

もともと『サバイバルファミリー』のアイデアを思いついたのは、機械が苦手だったからなんです。パソコンやモバイルが普及して、どんどん情報化の社会になっていくのを僕は取り残されるように見ていて、だから「そこまで便利になって、どこに良いことがあるんだ! 電気が止まったらお前ら見てろよ、どんな世界になるかー!」みたいな、逆恨みのようなことから、このアイデアを考え始めたんです。
でも実は、思い返してみたら自分もダメでした。だから、そのまま鈴木一家のお父さんに自分の姿を投影しています。

と矢口監督はインタビューで答えてましたが、面白い発想ですよね。

逆恨みされる世代の僕からすると、決して気持ちの良い映画ではありませんでした(笑)

そういう意味では矢口作品としてちょっと異質な映画だと思うんですが、ちゃんと矢口流の映画らしい映画になっています。

サバイバルファミリー、そして前作のWOOD JOBはお勧めですので是非!

 

作品評価

3.5/5